今回は、昨年末より各士業が集まり、今後の相続対策、事業承継に欠かせない「民事信託」に関する書籍を企画し、ようやくこの10月になり出版の運びとなりました。私の担当箇所は「税務」部分なので、ほんの一部ですが、初めての出版に携わり、「こんなに大変なんだぁ」ということを身に染みて体験しました。

この民事信託、書籍では「家族信託」となっていますが、H19年に大幅改定がなされ、個人でも非常に活用しやすくなっていますが、まだまだ世の中にはあまり知られていません。ただ、今後相続や事業承継に携わる以上、この法律やスキームを知らないことには、本当の意味でお客様の気持ちや願いをかなえることはできないかもしれません。

この数年、「民事信託」にかかる書籍はかなり多く出版されてきています。ただ、どれも法律を説明したものが中心であったり、理論的には実行できるが本当に実務で適用できるかどうかわからない事例が載っているものが中心でした。しかし、今回出版させていただいた「事業承継・相続対策に役立つ　家族信託の活用事例」では、実際我々の中で実務の中でお客様にご提供させていただいた実務で適用した事例のみを列挙していいます。実際の契約書であったり、登記簿や税務署への提出物など例として出しているため、実際相続対策や事業承継に携わっている方には是非参考にしていただきたい書籍となっています。